朝鮮時代における大衆文化の中心だった男寺党牌(ナムサダンペ)は、今でいうと全国ツアーを行うミュージカル劇団のような旅芸人一座です。昔の人々の喜怒哀楽を様々な種類のエンターテイメントで表現した男寺党の本流は、安城(アンソン)にあります。安城マッチュム男寺党バウドギ祭りは、男寺党の伝統文化とバウドギの芸術家魂を継承し、2006年からユネスコの公式な諮問機関であるCIOFFⓇ(民族芸能フェスティバルや少数民族の文化の保護活動を行うNGO組織)の公式祭りに指定されました。会場の随所で男寺党ノリ(遊び)の公演が行われ、風物ノリ、海外の民俗芸能など、毎回、趣向を凝らした公演も行われます。高さ3mの綱の上で息をのむようなアクロバットを披露する綱渡りパフォーマンスが毎日行われるほか、伝統的な婚礼、御駕行列、ワールドパレードなど見どころ満載です。
男寺党牌とバウドギ 歌や踊り、様々な芸を披露し、各地を放浪していた集団。本来は独身男性だけで構成されていましたが、バウドギの登場以降、女性も男寺党牌に入れるようになりました。